ショウタイム

ポケモンの構築記事とかを書いています。

晴天3犬バレット

 

こんにちは、ショウと申します。

今回は自分のレギュF集大成として、PJCS2024予選3回目から使い続けた晴れ構築を紹介したいと思います。

火力・耐久力共に優秀な古今3犬をベースに、多彩な攻め筋と技範囲を備えた対面構築です。(チーム名変え忘れた・・・)

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戦績

・PJCS2024予選3回目

61位で抜け

24-5(レート:1747.842)

1日目:〇〇〇×〇〇/〇〇〇

2日目:〇〇〇〇

3日目:×〇×〇〇×〇〇〇〇〇×/〇〇〇〇

4日目対戦なし

 

・PJCS2024本戦

158位で本戦抜けならず

11-9(レート:1521.361)

○××○×○○××○○○○○/×××○○×

 

構築経緯

2回目の予選が終了し、雪が結果を残していたため3回目の予選は炎タイプがキーになると考えていた。また、個人的にスタンか天候が環境の中心になると感じており(実際そんなことはなかったが・・・)どちらかを握ろうと考えていた。今までの経験上スタンは扱いに慣れておらず、また1回目はペリッパーブリジュラス、2回目はキュウコンフリーザーと天候パを扱ってきたため、ひとまず晴れを試そうというところからスタート。

ちょうどこのタイミングで、WCS2023シニアチャンピオンのシッティンさんが組んだ晴れ構築が公開されており、非常に魅力的だったため自分が扱いやすい形に改変して晴れ構築ver. 1を作成した。

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コータスエルフーンは基本的に片方を選出するが、どっちつかず感があるのと、全体的に晴れに依っているためエルフーンを選出すると低耐久なのに役割過多になってしまう点が気になった。個人的に天候役は手動ではなく場に出た時に天候を書き換えられる方が好みであったため天候役はコータスに一任し、また晴れを最大限活用するためランドロスを役割対象が近いウネルミナモに変更し、晴れ構築ver. 2を作成した。

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流石にドラゴン3枚ではハバタクカミが一貫しすぎているのと、晴れ聖炎を評価してウガツホムラをエンテイに入れ替えて細部を整えた。最終的な構築コンセプトは以下の通り。

 

サポートコータスと晴れアタッカーのエンテイ、ウネルミナモを軸に、

晴れパの天敵である雨パ対策としてタケルライコ

晴れシナジーがあるS操作要因としてBに厚く振ったハバタクカミ

を組み、襷が余っていたのでつよくてかっこいいパオジアンを入れて先制技の攻め筋を組み込んで完成。

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個別解説

コータス

 

特性:ひでり
性格:おだやか
持ち物:だっしゅつパック
テラス:ひこう
実数値:177(252)-×-161(4)-105-134(252+)-40
技:オーバーヒート / あくび / てだすけ / まもる

調整意図

ステータス:全方面に硬くしたかったためHD特化。大体何でも耐える。Sは最遅バレルより早く最遅ガチグマより遅い。

テラス:構築に浮いているポケモンがいない、かつ致命傷(化身ランドロスの地面技)を避けられればよいと考えた。意外と切ることがある。

持ち物:盤面コントロールの役割を重視。

役割:ひでり・あくび・脱出パックを活用した盤面コントロール、雑クッション

 

本構築の心臓であり最強の盤面コントローラー。場に出た時に晴れを展開できる最強特性を持つ。対天候パにおいては天候アタッカーか天候役を早く処理したいが、硬すぎる+脱出していくため容易には突破されない。試合序盤は厄介な相手にあくびを入れたり、オーバーヒートや相手の威嚇をトリガーに控えに戻り後ろの晴れアタッカーを無償着地させられる点が非常に優秀。後半は晴れの再展開や後に引けなくなった相手をあくびで眠らせて試合の詰めまでこなすことができる。先発で出すことが多いが、受けをこなせる貴重なポケモンであるため後ろから出すこともある。


エンテイ


特性:せいしんりょく
性格:いじっぱり
持ち物:とつげきチョッキ
テラス:くさ
実数値:209(148)-180(228+)-108(20)-99-109(108)-121(4)
技:せいなるほのお / しんそく / じだんだ / バークアウト

調整意図(じーまーこうさんが公開されていたものをそのままパクりました)

AぶっぱよりでD厚め

HB:A200悪ウーラオスの鉢巻暗黒強打確定耐え

HD:C177化身ランドロスの力ずく珠大地の力確定耐え

A:耐久調整の上できるだけ高く

テラス:元タイプと相性が良く、モロバレル、タケルライコ辺りを意識

持ち物:耐久力を上げて行動回数を稼げるようにチョッキ。特に役割対象の2体に押し負けないように。

役割:先発晴れアタッカー、神速、聖炎の火傷やバクアによるデバフ撒き

重要な役割対象:ハバタクカミ、タケルライコ

 

本構築1匹目の犬。晴れアタッカー、デバッファー、スイーパー何でもこなすオールラウンダー。特に晴れ聖炎の高火力押し付けや50%火傷が凄まじく優秀。相手のパオジアンやトルネロス、炎タイプのポケモンを処理できると草テラも切りやすくなり、裏目がない時は積極的に切っても良い。万能過ぎるため選出率は1番高かった。素早さよりも耐久が欲しかったので素早さはほぼ無振りだが、もし振るなら、ヒスイウインディカイリュー、準速ライコ、S振ってない水オーガポン辺りが意識するラインかなと感じた。

 

タケルライコ


特性:こだいかっせい
性格:ひかえめ
持ち物:オボンのみ
テラス:フェアリー
実数値:228(220)-×-116(36)-201(204+)-113(28)-98(20)
技:じんらい / 10まんボルト / りゅうせいぐん / まもる

(予選抜け時は、テラス:飛行、持ち物:磁石)

調整意図

Cをできるだけ高く、H=B=Dを意識。

H:4n

HB:A172パオジアンのつららおとし確定耐え

HD:C187のムーンフォース確定耐え、電気テラスライコの活性珠10万ボルトを妖テラ時に確定耐え

C:耐久調整の上できるだけ高く

S:S4振りライコ抜き抜き

テラス:テラス前後で弱点が一貫しない。電気にしたかったが、地面の一貫が気になるためフェアリーとし、持ち物含めて攻めではなく受け寄りの構成にした。

持ち物:色々試したが、特にトルネウーラに対して居座り続けられるのが役割的に重要であると考え、オボンのみを採用した。個人的に磁石だと火力の上がり幅が微妙で珠は過剰すぎる。電気テラスならありだと思う。

役割:迅雷、晴れ流星群、雑削り

重要な役割対象:トルネウーラ、合体寿司

 

本構築2匹目の犬。専らトルネウーラと合体寿司への電気打点として出していた。上記+トリル展開するとき+ウガツホムラ系以外の構築に対してはあまり選出出来ていないが、ライコがいないとそれらがキツすぎるため必須の枠だった。晴れ流星群と迅雷が強い。


ウネルミナモ


特性:こだいかっせい
性格:おくびょう
持ち物:おんみつマント
テラス:ほのお
実数値:175(4)-×-112(4)-176(244)-104(4)-177(252+)
技:ハイドロスチーム / りゅうせいぐん / かえんほうしゃ / まもる

調整意図

ステータス:S活性かつCSぶっぱ

テラス:専らハバタクカミと対面して引けない場合の保険。

持ち物:ガエンゴリラに有利で猫騙しを誘いやすいため。

役割:高速晴れアタッカー

重要な役割対象:ガエンゴリラ系スタン構築、炎タイプ

 

本構築3匹目の犬。広い技範囲と高い火力を備えた晴れエース。耐久はほぼ無振りだが、タイプが優秀でフリーズドライとフェアリー・ドラゴン技以外は大体1発耐えられる。メジャーな持ち物である珠を持っていないので、晴れや雨でハイドロスチームの火力が上がっていないと火力が無いが、基本晴れているので問題ない。

 

パオジアン


特性:わざわいのつるぎ
性格:いじっぱり
持ち物:きあいのタスキ
テラス:ステラ
実数値:155-189(252+)-101(4)-99-85-187(252)
技:アイススピナー / せいなるつるぎ / ふいうち / まもる

調整意図

ステータス:襷持ちのためASぶっぱ

テラス:対面構築なので、あと一押しの火力補強で縛れる範囲を広げるため。受け回しできる構築ならゴーストかなと個人的に思っている。

持ち物:特筆することのない行動保証アイテム。

役割:先発アタッカー、スイープ役

重要な役割対象:イエッサン、トルネランド、ブリジュラス

 

本構築4匹目の犬(??)ASが非常に高く、不意打ちまで持っているため何かしら盤面に傷跡を残すことができる必殺仕事人。氷技はPF系の構築が少し重いので対処を楽にできるアイススピナーを採用した。そのためゴツメ持ちやオーガポンに触りづらくなることと、特性で横のポケモンのBを下げてしまうことが難点。基本的にどんな場面でも出すことができるが、特性や先制技を活用するため、エンテイやライコの横に置けるとGood。詰めの盤面でコータスと並べて手助け攻撃で1体ずつ処理するようなこともできる。

 

ハバタクカミ


特性:こだいかっせい
性格:ひかえめ
持ち物:ようせいのハネ
テラス:フェアリー
実数値:159(228)-×-96(164)-171(4+)-156(4)-169(108)
技:ムーンフォース / マジカルシャイン / トリックルーム / まもる

調整意図

HB:A189パオジアンのつららおとし確定耐え、A200悪ウーラオスの暗黒強打確定耐え

S:最速101族(化身ランドロス)抜き

テラス:不意打ちの耐性を付けられて、火力補強もできる。ガチクレセへの役割を考えると草もありだと思う。

持ち物:拘らない火力補強アイテム。控えめ襷ハバタクカミくらいの火力になる。

役割:トリックルーム

重要な役割対象:ガチクレセ、エルフーン追い風アグロ

 

硬めのハバタクカミ。他にS操作が無いので追い風やトリル構築に対してトリックルームを展開することが主な役目。眼鏡ではないが流石にC活性があると火力が高く、雑削りで使うこともできる。相手視点だと持ち物が眼鏡に見えるはずなので守るはまず読まれない。2回目の予選後から流行っていたエルフーン追い風アグロ構築に初手トリックルームを決めることでイージーウィンできることが多かった。ただし思考停止トリックルーム裏目にもなり得るので注意。

 

振り返り

晴れを最大限活用したため、こちらのポケモンは常に1-2割増のスペックで戦うことができる。非常にパワーが高く、予選は楽々勝ち抜けることができたが、本戦を勝ち抜くには柔軟性が足りなかったと感じた。具体的に言うと交代ができず、相手の想定外の行動や出し負けをリカバリーできない(上位勢との対戦だと当然のようにキツいポケモンを選出される)。そのため初手の自由度と全体的な対応力が高いスタン系の構築や、何をしてくるのかわかりづらい構築は若干苦しい場面がある。またキツいポケモンは早めに処理したいが、相手に上手く躱されるとどんどんアドバンテージを取られてしまう。レギュレーションFは強いポケモンが非常に多く、何かしらキツい要素は相手の構築に存在してしまうため、その時の対戦でキーになるポケモンを把握した立ち回りや、読みを通していく大胆さが重要であると感じた。

 

ちなみにキツいポケモンは、ディンルー、オーガポン、ウガツホムラ、電気テラスライコ、C活性の眼鏡ハバカミ、スタン入りの水ウーラオス辺りで、

上記以外で構築単位だと、パオカイ、寿司が読みづらくて難しかった。

特に電気テラスのライコ、ウガツホムラを重いままにしてしまっていたのは反省点だが、個人的には全体を通して納得感のある仕上がりにできたのではないかと思う。

 

こうして見るとやっぱり自分は感覚的にポケモンをプレイしているなと感じる。ただ今年は、ただ対戦して終わりではなく、毎試合相手の構築と選出を記録し、負け試合は見直してどうすれば勝てたを考えて取り組む習慣を付けることができた。おかげで選出の幅を広げることができたし、構築の有利不利もはっきりと認識できるようになってきた。まだまだプレイヤーとして未熟ではあるがまた1年頑張っていきたい。

 

最後に、予選-本戦の間練習相手になってくれたはまんりさん、情報交換とホムラ、ライコを気前良く貸してくれたみとさん、そしてランクマで対戦してくれた皆さん、ありがとうございました。

来年も頑張りましょう!